IDaaS(IDentityasaService)とは、企業で利用する様々なシステムやウェブ上のサービスについて、そのID認証やパスワード管理などをクラウド経由で一括して行うサービスのことです。社内で利用するシステムやユーザーの数が少ないときは、あえてIDaaS(IDentityasaService)のようなものを利用しなくても個々に管理することで十分であったかもしれません。しかし、今では特別にITに関係するような会社ではなく、また業務そのものも普通の事務職であったとしても、片手に余るようなシステムを仕事で利用している社員はごく当たり前です。勤怠管理、経費精算、業績目標管理、それに業務での企画書や報告書作成に関するシステムなどは、様々な会社の多くの社員に共通して当てはまるでしょう。
このようになってくると、個々にIDやパスワードを管理することはなかなかの負担です。やってはいけないことですが、全てのシステムで同じパスワードの使いまわしをしたり、覚えきれないからごく簡単なものを使ったりしている人もいるかもしれません。これだけがIDaaS(IDentityasaService)の役目ではありませんが、例としてこのような問題を解決することもできます。シングルサインオンという仕組みがそれに当たりますが、社員は単一のIDとパスワードを覚えておくだけでよく、それで業務に使う全てのシステムにアクセスできるようになったりします。